「片想い」 東野圭吾 著

あだな ≪くれきん≫

LGBTQの問題、元アメフト部員達の友情や恋愛、殺人事件を扱った作品です。 物語は元アメフト部の女性マネージャーが主人公に性同一性障害だとカミングアウトするところから動き出します。 殺人の告白、ジェンダーが組織的に企図する反社会的行為に主人公夫婦や元アメフト部員が関わって複雑な構図となって行きます。 元アメフト部員に関する伏線は作中では重要ですので、ネタばれは控えたいと思います。 前回の「白夜行」で東野さんの作品を読むのは暫く遠慮しようと思っていたのですが、何故か次に読もうと用意した6冊の中に「片想い」が入っておりました。最近、ボケが激しくなってきました。。。 今回の作品を読んで分かったのですが、東野さんの文体が小生とは相性が良くないのだなぁーと。 「こんなことの為にわざわざ伏線をひくなよ!」 という場面が多々あるのがイライラの原因だと判明いたしました。 解説や他のコメントで20年程前にLGBTQの問題を描いたのは慧眼であると評価してますが、文章を作る人間は誰も書いていないネタを毎日探しているわけでして、近年になってLGBTQの問題がクローズアップされることなど頭に無かったと思いますね。 但し、作中でLGBTQの問題を深く掘り下げたことには感服いたしました。

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