「絶対猫から動かない」 新井素子 著

あだな ≪くれきん≫

新井さんの作品なのでSFだと思ったのですが、これはホラー小説ですね。 主要人物が50代の群像劇で、各人物の一人称(自分語り)で話が進んで行きます。 中盤あたりから女子中学生達や20代の新米先生や元ヤンキーの看護師などの若い世代が登場してきますが、主役は年寄りの3人です。 ある日、地下鉄の中で遭遇した出来事を繰り返し夢で見る様になった乗客達。 そのことが原因で死んでしまった女子中学生。 人の生気を吸う妖怪のような「三春ちゃん」と対決する乗客達という構図です。 しかし、一人称の語りの内容が抽象的で最初から最後まで(単行本で646Pと長い)その文体が永遠と続くのでイライラする作品です。 全体に白黒をつけずに灰色のままで終わらせたところもフラストレーションが溜まってしまう原因だと思います。 他のコメントなど見てみると新井作品は共通してこのような文体なのだそうで、小生とは相性が悪い作家さんですね。

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