「君の膵臓をたべたい」 住野よる 著

あだな ≪くれきん≫

原作も実写映画もアニメも大ヒットしたので、今更かよと言われそうですが、感動いたしました。読み始めは「世界の中心で、愛をさけぶ」的な作品だろうと思っていたのですが全く違う展開でした。読み進めると言葉遊びがテンポよく繰り広げられて、リズミカルな会話にどんどんページを捲ってしまいました。不覚にも、後半の主人公「春樹」が「共病文庫」を読むあたりでは涙と鼻水でグダグダになりました。余命短い女子高生「桜良」がクラスメイトの男子「春樹」に自分の日誌「共病文庫」を見られてしまった場面から物語は展開していきます。アニメも観てみましたが、内面描写など色々端折っているので小説の方が感動しますね。ネタばれになるのでこれ以上あらすじは書きませんが、心に残った文章を2つだけ

「違うよ。偶然じゃない。・・・運命なんかでもない。私達は、自分の意思で出会ったんだよ」

「生きるってのはね、きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して生きるって呼ぶんだよ」

 

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